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 Interview with Daichi Tajima

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INSIDE/OUTSIDE【004】 Interview with Daichi Tajima

三宿のレストランカフェ kong tong(コントン)と、
東京都現代美術館(MOT)の地下に位置するcontent restaurant(コントン レストラン)。
このふたつの「コントン」は、そのレベルの高い洋食メニューもさることながら、
ミュージシャン、DJ、クリエイターなど、様々な人種を引き寄せる魅惑の空間。
この経営を担うオーナー兼料理人の大地さんへ、料理と旅、そして人々が自然と集う「場」を生み出す魅力について訊ねた。

Daichi Tajima

INSIDE

―三宿のkong tongができるまでの経緯を教えてください。

キャリアのスタートはホテルの料理人です。洋食を基礎から学んで、カフェの立ち上げや
メニュー開発などに携わる料理人仕事の一方で、2,3ヶ月の期間を作って、世界各地へ旅をしていました。
三宿のお店ができたのはちょうど8年前。料理、音楽、家具、空間のすべてを自分でプロデュースしました。
自分の好きなものが全て表現できるのが店の魅力だと思うんです。


―2年前、MOTにcontentをオープンした際のイメージは?

元々、空間イメージを作るのが好きなので、内装や雰囲気は自分がイメージしたものです。
でも「店はこうあるべき」という定義は決してなくて、日々生き物のように変わっていくものだと思います。
ただ、料理に関しては苦労もしました。三宿に比べて、MOTは展示企画によって桁違いの客数になります。
コントンの料理はすべて手作りだから、どこまで量産できる料理の仕組みを作るかという課題には、かなりの時間をかけました。
自分以外に誰も作れない料理もやっぱりあるから、最近は「自分の中の料理」と「コントンの料理」は分けていて、
最近自宅を改装して始めたgarlandやイベントでの出店では、即興で生み出す料理にも挑戦しています。
これは、これまでと違う形の料理を生み出す、という自分への修行も兼ねているんです。

Daichi Tajima


OUTSIDE

―我々fairgroundもイベントを開催させてもらっていますが、
そうしたオープンな場所へなりつつある、今後のcontentについて教えてください。

三宿のkong tongとは異なり、美術館の中というパブリックな場所だからこそできる
contentはもっとオープンな場所になっていくと思います。お店という場所は目的を設定しない方が良いと思うんです。
やりたいことをやりたいときにできて、流れに任せながら、何でも受け入れる許容があるのがいい。
三宿の店は8年やっているけれど、長く続けることは相当のエネルギーを要するんです。
そのためにも、さまざまな人との縁を大事にしながら、常に刺激がある状態でいたいと思います。
これは、根本的に「旅」と似ているのかもしれません。


―contentでのイベント開催が増えてきているようですが3月はアニバーサリー企画が目白押しですね。

アニバーサリー企画は三宿のkong tongとcontentの2か所で開催します。

3/9 kong tongの8周年、3/21 contentの2周年を記念した毎年恒例のパーティのほかに、
今回は縁のある人たちと絡めたパーティ企画。これからは面白いことをどんどん仕掛けていこうと思っています。
今後は美術館と連携したプロジェクトなんかも行っていきたいと思います。
レストランという場所から、美術館にも足跡を残すような動きを仕掛けていきたいですね。


Daichi Tajima




fairgroundも参加予定であった
コントンのアニバーサリー企画は、震災の影響から
開催中止となりましたが、3月21日にアート、音楽、食などの力を信じ
前に進むためのミーティングの場として、contentが開放されます。

『SKETCH OF GARLAND』
3月21日(月 .祝)
東京都現代美術館 content
11:00~22:00 free
http://garlands.jp/


今後もfairgroundは大地さん、contentと共にイベントを企画していきます。
お楽しみに。


撮影:natsu
編集:arina