『自分の成人式も、雪だった』事を、思い出した。
八王子で一人暮らしをして大学に通っていた当時、
もともといわゆる○○会(同窓会とか)というような、
大人数での集合があまり得意ではない自分にとっては、
故郷の成人式には参加しない口実ができたと心の中では嬉しく思っていた。
住んでいたマンションの大家さんが、
あまりの雪の凄さに雪掻きの手伝い募集の張り紙をしていたのを思い出して、
自分の成人式は大家さんと二人での雪掻きに。
『成人式は一度しかない。』という言葉を、何となくでも意識していたのか、
きっと体を動かす事で、成人の日に何かしらの印をつけたかったのかもしれない。
雪掻きが終わると、大家さんが「焼き鳥でも食べにいくか。」と誘ってくれた。
何か、申し訳なさと小っ恥ずかしさから折角の誘いを断ってしまったのだけど、
その一言が成人を迎えた事への『おめでとう』の言葉に聴こえた。
そこで、大家さんとお酒を交わしていたら、
また違った成人式になっただろうという後悔もありつつも、
きっと成人になりきれてなかった自分には分からなかったのだろう。
それでも、自分にとって忘れられない成人式になったのは確かだ。
そして今朝、
雪かきをしていた管理人さんに『おはようございます』と挨拶をして出掛けた。
帰宅するとマンションの階段に向かう道のりが、
しっかり雪を掻き分けて作られていた。
学生だった二十歳の自分を思い出した。
忘れがちな感謝の気持ちは、非日常で改めて気付かされる。
日常での当たり前が、当たり前じゃなくなった時に、
初めて目に見えて気付いたりする。
震災の時のように。
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