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Date:2010/08/29

じぶんを切りひらくアート

ラインナップとテーマが気になる最新著書。

『じぶんを切りひらくアート─違和感がかたちになるとき』

2010年8月26日発売
著者:石川直樹、下道基行、いちむらみさこ、遠藤一郎、志賀理江子、山川冬樹、高嶺格、三田村光土里
編者:高橋瑞木+フィルムアート社
価格:2,100円(税込)
発行:フィルムアート社

http://www.filmart.co.jp/cat138/post_142.php

マイクロポップ、芸術起業論以降、アーティストたちが目指す “切実さのかたち”と“場”

[閉塞した制度、あるいは慣習に違和感を抱きながら、自ら表現の「場」を開拓し続けてきた8名のアーティストによる言葉が綴られる一冊。彼/彼女たちに共通して言えるのは、自分の内部に耽溺せず、外部との接触や摩擦を引き受け、自分の可能性を試し、既成の枠にとらわれない、世界との新しい結節点(ノード)を具現化しようと試んでいること。]

ビジュアルにあげた志賀理江子はこれからが今最も楽しみな写真家。彼女が生み出す独創的なビジュアルの背景には、悲痛なほどの「イメージ」に対する切実さがある。「写真は私にとってのイコンである」と語る彼女は、妄想と想像で膨れ上がる内面世界と圧倒的な現実との接触を痛切に焦がれているように思う。

志賀理江子ほか、山川冬樹の言説が気になるところ。

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